プログラミング不要な3Dゲーム制作ツール「The Sandbox Game Maker」の使い方【基本操作まとめ】

The Sandbox 「Game Maker」はプログラミングの知識が必要なく、誰でも無料で3Dゲームが構築できるソフトです。

ゲームに必要な仕組みや素材がテンプレートとしてたくさん用意されているため、直観的に楽しくゲームを作ることができます。同様にThe Sandbox社より無料でタウンロードできるボクセルアート制作ソフトのVoxEditを使えば、ゲームに必要なキャラクターやアセットなどを自由に作成することも可能です。

作ったゲームはお友達や世界中の方とシェアでき、収益化を目指すこともできます。ぜひみなさんも一度ふれてみてはいかがでしょうか。

The Sandbox「Game Maker」のインストール方法

Game MakerはThe Sandboxの公式WEBサイトより無料でダウンロード&利用できます。

Game Makerをインストールするには、公式WEBページSandbox.game にアクセスし、左側にある作成(create) タブをクリックします。

画面中央付近に表示される左のタブ「Game Maker 」を選択し、下部に表示されるダウンロードボタンをクリック

ダウンロードクリック後、WindowsまたはMacOS用のダウンロードを選択します。

ダウンロード後は、PC上で圧縮フォルダを解凍し、プログラムを好きな場所に保存するだけです。

Game Makerが起動しない?

Game Makerをインストール後、デスクトップに作成されたショートカットアイコンをクリックして起動しようとすると、起動準備の画面のまま動かないことが何度かありました。

The Sandbox is validating files…
Checking Aseets Files…(ファイルを検証中・・・)、こののようなメッセージのまま動きません。

はっきり理由はわかりませんが、私の場合はプログラムファイルから直接開くと改善しました。

デスクトップに作ったショートカットアイコンをクリックしてから始めるとこの現象が起きていたようでした。

同じような不具合が起きた方は一度試してみてください。
※何か原因や他の改善方法あったら教えてください!

Game Makerメインメニュー画面の見方と役割

正常にソフトが起動するとThe SandboxのIDとパスワード入力の画面となります。

まだThe SandboxのIDがない方は下記の記事を参考に作成してみてください。

メタバース初心者のThe Sandbox(ザ・サンドボックス)始め方とログイン方法

ログインすると下記メインメニュー画面になります。

左サイドには新しくデータを作る「CREATE NEW」ボタン、既に何度かソフトを使った後は「Open Recent」と書かれた下に最近使ったデータ名が表示され、クリックすると続きから制作が可能です。

中央には3つのタブがあります。デフォルトで表示される「My Drafts」は左上に新しくゲームデータを作る「CREATE NEW」があり、その他は過去に自分で作成したデータが表示されます。

その他の2つのタブを一つ一つ見ていきましょう。

Templates(テンプレート)メニュー

このタブをクリックすると、The Sandboxが用意したテンプレートデータが表示されます。

誰でもすぐにゲームを作れるように2022年5月時点で合計31種類のデータが用意されています。

ゲームのパターン14種類、風景として利用できるデータが17種類ありました。中にあるデータを自由に改良できるのでスムーズにゲームを制作開始できそうですね。

Drafts Gallery(他のユーザーが作ったギャラリー)

このタブには他のユーザーが制作したデータが公開されています。

中には驚くような完成度のゲームデータもありました。

CREATE NEW(新規ゲームデータの作成)

CREATE NEWで新しいデータを作成することができます。

クリックすると「Generate New Experience」(新しいゲーム生成)が表示され、「NAME(名前)」、「THEME(風景のテーマ)」、「Land’s size(土地サイズ)」を入力します。

THEME① Empty (空)

何もアセットがない状態のテーマです。このLand’s sizeは1×1です。

THEME② Lake (湖)

湖のテーマです。このLand’s sizeは2×2です。

THEME③ Desert (砂漠)

砂漠のテーマです。表示したLand’s sizeは3×3です。

THEME④ Nether (冥土)

ラストダンジョンのような厳しい環境のテーマです。Land’s sizeは4×4です。

THEME⑤ Meadow (牧草地)

牧草地のようなテーマです。

THEME⑥ Antarctica (南極大陸)

南極大陸のテーマです。

THEME⑦ Jungle islands (ジャングル島)

ジャングル島のようなテーマです。

Game Maker編集画面の見方と概要

「Create New」もしくはテンプレートのデータを利用して新しいゲームデータを作ると、下記のような編集画面になります。

編集画面の上下&左側にあるメニューや各操作ボタンの概要をご案内します。

トップバー

  • メインメニューに戻る
    Game Makerのホーム画面に戻ります。
    異なるゲームデータの編集や新しいプロジェクトを構築できます。
  • 保存
    現在のゲームデータを保存できます。
    ※保存をすると現在のプロジェクトが上書きされるので注意!
    現時点では別のデータとして保存することはできないようです。
  • 戻る
    データをひとつ前の作業に戻せます。15回まで戻れます。
  • やり直し
    戻した作業をひとつやり直しできます。15回までやり直せます。
  • ゲームルール設定
    作成するゲームのルールを作成することができます。詳細は後述します。
  • 世界設定
    作成するゲームの世界設定を決めることができます。詳細は後述します。
    アバター、カメラ、コントローラー、環境の4項目に分かれています。
  • 編集モード
    アセットを追加したり、ゲームを編集するGame Makerのデフォルトモードです。
  • ゲームプレイモード
    作ったゲームをプレビューできるモードです。作ったゲームがきちんと遊べるか確認できます。

  • 共有設定
    作成したゲームデータを共有し、他の人がギャラリーでプレイすることができます。
    ただ、LANDには公開されず、The Sandboxメタバースからアクセスはできません。
    これはメタバースに最終的な公開を行う前に関係者などを招待して、テストすることができる場所となります。
  • 公開設定
    ゲームデータをメタバースに公開する設定です。
    ただ、2022年5月現在利用を制限しているようです。
  • 各種設定
    画面、解像度、SFX音量、音楽音量を調整することができます。

サイドバー

サイドバーには、ブロックとアセットを配置や調整するために使用するツールボタンが構成されています

  • ブラシツール
    ブロックやオブジェクトを配置するために使用されるツールです。
    各オブジェクトを選択した場合のデフォルトツールになります。
    ショートカットキーは「Uキー」です。
  • 移動ツール
    画面内のオブジェクトの位置をコントロールできます。
    X・Y・軸に移動が可能です。
    移動ツールのショートカットキーは「Iキー」です。
    ※移動ツールはブロックでは使用できません。
    ブロックは削除または置換する必要があるようです。
  • 回転ツール
    画面内のオブジェクトの回転をコントロールできます。
    X・Y・軸に回転が可能です。
    回転ツールのショートカットキーは「Oキー」です。
    ※回転ツールもブロックでは使用できません。
  • 選択ツール
    移動ツールや回転ツールでもオブジェクトを選択できますが、選択ツールであれば誤った動作を行うリスクを減らすことができます。

    マウスを1回左クリックして単一選択するか、マウスの右クリックでクリックアンドドラッグして範囲内にある複数のオブジェクトを選択することができます。
    選択ツールのショートカットキーは「Pキー」です。
    ※選択ツールはブロックでは使用できません。
  • 階層
    ゲームデータ内全てのオブジェクトがリスト化されたものを確認できます。
    ここから名前を変えたり、カメラをオブジェクトの中央に配置したりすることができます。

    階層内のオブジェクトをクリックしてから、リスト内の別のオブジェクトの上にドラッグします。
    完了すると、階層内のオブジェクト間に小さなラインが表示され、親と子の関係ができます。

設定(Settings)と各モードの操作方法

トップバー右上の歯車マークを押すと、下記のSettings(設定画面)が表示されます。

  • Screen setting(画面設定)
    画面設定の種類
    「Full Screen(全画面表示)」
    「Borderless Windowed(仮想フルスクリーン表示)」
    「Windowed(ウィンドウ形式表示)」を選択できます。
    各自の環境で使いやすいものを選択ください。
  • Resolution(解像度)
    各自の環境に合わせた画面解像度を選択できます。
  • SFX volume(効果音のボリューム設定)
  • Music volume(音楽ボリューム設定)
  • CONTROLS(キーボード・マウスなどのコントロール方法)
    Builder(編集時)とPlay(ゲームプレイ時)それぞれのコントロール方法を確認できます。
  • LICENSES(ライセンス)
    The Sandboxの公式WEBページに飛び、各ライセンスを確認できます。

ゲームプレイ時の操作方法

設定→CONTROLSから、ゲームプレイ時のコントロール方法を確認できます。

Combat(戦闘時)の操作方法

操作説明
左クリックQuick Attack (攻撃)
左クリック×4回Quick combo Attack(攻撃コンボ)
左クリック長押しHeavy attack (チャージ攻撃)
シフト+左クリック Thrust attack
右クリックParry(回避)
成功するとParryと表示され、敵を一定時間
スタンさせることができます。
LShow/Hide Life(体力の表示・非表示)

navigation(移動時)の操作方法

操作説明
W上に移動
S下に移動
A左に移動
D右に移動
Shift + Wダッシュで上に移動
Shift + Sダッシュで下に移動
Shift + Aダッシュで左に移動
Shift + Dダッシュで右に移動
SPACEジャンプ
Shift前方に回転する
T + 長押しエモート選択画面の表示
E話す・読む
W S A D(階段など対象の場所で)登る

編集時の操作方法

CONTROLS:Play と書かれたプルダウンメニューからBuilderを選択すると、編集時の操作方法を確認できます。

操作説明
TABEdit / Play Modes
(編集・プレイモード画面の切替)
EscapeCancel / Menu (選択メニューのキャンセル)
左クリックSelect / add (選択・アセットの追加)
長押しと範囲指定でアセットを
置くことが可能です。
右クリックRemove (アセットの削除)
長押しと範囲指定でアセットをまとめて
削除することが可能です。
W上にカメラ移動
S下にカメラ移動
A左にカメラ移動
D右にカメラ移動
Q主観を軸にカメラを左回転
E主観を軸にカメラを右回転
Pag Upカメラの上回転
Pag Downカメラの下回転
SprintSprint Camera
Spaceカメラを上に移動
Cカメラを下に移動
Alt + 右クリックRotate Camera(カメラの自由移動)
Alt + 左クリックOrbit Camera
(軌道カメラ・クリックをした場所を中心に
カメラ移動)
マウスホイールZoom in / out (ズームイン・ズームアウト)
マウスホイール 長押しPan Camera
(選択した地点を中心としたカメラの自由移動)
EndObject ground snap
Ctrll + ZUndo (元に戻す)
Ctrll + YRedo (やり直し)
Ctrll + SSave (保存)
Ctrll + DDuplicate (複製)
UBrush Tool (ブラシツールの切替)
IMove Tool (移動ツールの切替)
ORotate Tool (回転ツールの切替)
PSelect Tool (選択ツールの切替)
Shift + マウス移動Y Axis blocks placing (Y軸ブロックの配置)
左クリックで範囲指定した後にShiftと押すと
縦方向にアセットを追加できます。
InsertAir blocks placing (空ブロックの配置)
Shift + GlzmoSnap Object move / rotate
(スナップオブジェクトの移動・回転)
※Glzmo・・アセットを選択した際に出てくる
上下左右の矢印表示のこと
左クリック押しながら移動すると、
反ブロック毎に動かすことができます。
左クリック押しながら回転すると、
45度毎に動かすことができます。
Shift + Glzmo Snap asset placing (スナップアセットの配置)
RRotate randomly (ランダム回転)
Ctrll + 左クリックBlocks replace
(選択したブロックと入れ替える)

キーボードの「C」「Space」「A」「D」、またはマウスホイールの長押しで上下左右自由に動きます。

ライブラリ

ライブラリは、画面下端にある折りたたみ可能なメニューです。
ゲーム構築に使用できる様々なブロックとアセットを見つけることができます。
VoxEditで作成したオリジナルのアセットもこちらから呼び出すことが可能です。

ブロックとアセットの配置

The Sandboxは2種類のオブジェクトがあります。

  • ブロック
    土地に地形を構築するために使用されてます。
  • アセット
    キャラクター、敵、建造物、アイテムなど、土地に追加される装飾的な要素です。

各ブロックは32×32×32ピクセルで、Game Maker上で1m×1m×1mに相当します。

アセットの配置

配置するにはまずライブラリから使用するアセットを選択します。

選択すると右サイドに該当するアセットの情報が表示されます。

アセットを選択した状態でマウスの左クリックを押すと、ワールド内に配置していくことができます。

  • 配置・・・左クリック
  • 削除・・・削除したいブロックを右クリック
  • 連続配置・・・右クリックを押したまま左クリック
  • 連続削除・・・左クリックを押したまま右クリック

ちなみに何度も使うブロックやアセットは上記画像オレンジの枠にあるツールバーに入れておくと便利です。

ブロックやアセットを選択後、クリックアンドドラッグすることでツールバーに入れることが可能です。

ブロックの配置

ブロックの配置もアセットと同様です。

配置するにはまずライブラリから使用するブロックを選択しますが、ブロックの場合は画面右上にウィンドウが表示されます。これは多数のブロックをまとめて配置したい時に便利です。
(デフォルトは一番左のFreeで、一つずつの配置です。)

こちらはCube(立方体)。
一番右はSphere(球体)です。

下部のスライドバーでは形と大きさを好きなように調整することができます。

色んなブロックを組み合わせて配置すれば、オリジナルの地形も簡単に作ることができそうですね。

アセットのプロパティ設定

アセットを選択した状態で表示される右サイドバーのプロパティから、様々な設定を作ることが可能です。

Name(名前)

文字通り、アセットの名前を変更可能です。

左の目のマークはアセット表示のON・OFFを切り替えることができます。

右の星のマークはお気に入り設定をすることができ、ライブラリで見つけやすくなります。

Transform(変形)

アセットの位置や回転を数字で変更することができます。

左サイドバーのツールでも画面上の操作で変更できますが、こちらは正確な数字で合わせたい時に便利そうです。

Local coordinates(座標)は、ONにするとアセットのデフォルトの向きに従って移動や回転を行います。
OFF(Global coordinates)にするとアセットのデフォルトの向きに関係なく、移動や回転を行います。

Physics(物理設定)

アセットの衝突判定の設定を行うことができます。

  • Collisions・・・・・・・衝突判定あり
    (プレイヤーが通り抜けることができない。上に乗ることも可能。)
  • No Collisions・・・・・衝突判定なし
    (プレイヤーが通り抜ける。上に乗ることはできない。)
  • Collisions+Gravity・・・衝突判定あり+アセットが重力の影響を受ける。
    ※プレイヤーがアセットに衝突することでアセットを移動させることができます。

Attributes(属性)

アセット毎に属性を設定できます。

ゲーム上で関連した行動や条件などに影響を加えることができます。

  • Power・・・パワー、ダメージ
  • Defense・・・防御、HP
  • Speed・・・スピード
  • Magic・・・魔法、範囲
  • Luck・・・運、確率

Behaviour(行動)

アセットにゲーム上でどんな行動をとらせるか、設定を行うことができます。

BehaviourのNoneと書かれたところをクリックすると、設定できる行動パターンの一覧が表示されます。

1つのアセットに1つの行動パターンのみ付与できます。

  • Animated Decoration
    アセットのアニメーションを制御します。アセットに適用すると、ループオプションで再生されるアニメーションのタイプを選択できます。
  • Asker(質問者)
    NPC(アセット)への質問を設定し、プレイヤー回答に応じてメッセージを発したり、イベントを発生させることができます。
  • Asset Spawner
    行動やコンポーネント、プリセットを含むアセットをスポーン(出現)させることができます。
  • Basic Platform
    アセットをある地点から別の地点への移動させることができます。プレイヤーはこのアセットの上に乗り、一緒に移動することなどもできます。
  • Bird
    アセットは旋回しながら飛行します。決められたゾーンで、動きに高さや幅のバリエーションを加えることが出来ます。
  • Button
    このボタンを操作すると、放送範囲内のすべてのアセットにメッセージが送信されます。
    このメッセージは、「ドアを開ける」「アセットを破壊する」「プレイヤーを回復する」などのイベントを引き起こすことが出来ます。
  • Citizen
    決められたゾーンを歩く、プレイヤーを攻撃しない平和なNPCです。近くに敵を発見すると逃げることができます。
  • Door
    プレイヤーが操作した時に開閉したり、トリガーで開閉します。
  • Farmer
    植物を集めて収穫するNPCです。
    定義されたゾーン内を歩き、近くに敵を発見すると逃げます。プレイヤーを攻撃しない平和なNPCです。
  • Healer
    自分や味方が負傷した際にヘルス(HP)を回復します。
    回復量と回復速度はパラメータで変更可能です。定義されたゾーン内を歩き、近くに敵を発見すると逃げます。プレイヤーを攻撃しない平和なNPCです。
  • Melee Enemy
    何かの攻撃を受けると、すぐにカウンター攻撃をします。近づきすぎてもプレイヤーを攻撃する敵対的なNPCです。
  • Message Broadcaster
    特定の範囲のアセットからメッセージを送信して、別のイベントを起動させます。ボタンと同じようにイベントを引き起こすことができます。
  • Multi
    マルチの周りにブロックを生成します。
  • Plant
    草食動物に食べられてしまう、多段式(成長式)のアセットの動きをします。
  • Predator
    空腹になるまで歩き、範囲内の特定のターゲット(初期設定では地上の獲物またはプレイヤー)を攻撃します。
    ターゲットを検知し、そのターゲットに向かって走り出しスピードがアップします。倒すまで攻撃をしてダメージを与え続け、ターゲットを倒した後、空腹度が最大になっていなければ次のターゲットを狙います。
  • Prey
    植物を食べて敵対者から逃げるクリーチャー。
    決められたゾーン内を歩き、特定の資産(Plant)を食べます。食べる頻度はパラメータで変更可能で、捕食者(Predatorなど)を発見すると、速度を上げて逃げようとします。一度食べた資産は、空腹度が最大になっていなければ、次の資産を食べに行きます。プレイヤーを攻撃しない平和なNPCです。
  • Replace Asset
    一定の時間が経過したり、メッセージを受け取ったりすると、別のアセットに交換することができます。
  • Soldier
    敵対者(Predatorなど)からエリアを守り、見つけ次第攻撃します。
    プレイヤーが先に攻撃しない限り攻撃してきません。
  • Void
    ブロックや周囲のアセットを破壊・調整することができます。
  • None
    環境オブジェクトのみで、プレイヤーや他のアセットに対して、行動を起こすことはありません。

Components(構成要素)

+Add Componentの部分をクリックすると、アセットに構成要素を追加することができます。

こちらは1つのアセットに複数の設定が可能です。

  • Climbable
    プレイヤーがオブジェクトを登ることができ、その速度を設定することができます。
    階段やロープ、木やビル、空の高い場所へのアクセスなど、様々な場面で活躍します。
  • Collectible
    Collectibleを使って、プレイヤーにクエスト用のオブジェクトを拾わせ、インベントリに入れることが出来ます。
  • Defeat
    ゲームオーバーになる条件を設定します。
  • Drop
    アセットが死んだ時やトリガーが起動した時に、床に物を落とすことができます。
  • Health
    アセットにライフシステムを与え、以下のことが可能になります。
    – ダメージを受ける
    – 死亡時にメッセージを送信
    – 死亡時にチェックポイントを使ってリスポーンする
    – ライフバーの表示
    バトルシステムに必要です。
  • Image Display
    フレームを持つオブジェクトに画像を表示することができます。フレームは小さいものから大きいものまであり、それに合わせてさまざまな画像が用意されています。
  • Indicator
    アセットの上にカスタムネームを表示し、プレイヤーに注意を促します。
    名前の色は青、赤、緑の間で変更できます。オプションのクエストトラッカーの設定で、見える距離を変更出来ます。
  • Pickable
    アセットを掴んで、プレイヤーと一緒に好きな場所にアセット持って移動させることができます。
  • PlaySound
    サウンドファイルを再生します。
    プレイヤーがアセットを入手したときや、アセットがメッセージを受け取ったときに、アセットにサウンドを再生することができます。このサウンドは、一定の範囲内にいるプレイヤーに聞こえるか、ゲームのバックグラウンドトラックとしてループします。
  • Rarity
    アセットの周りに特別な視覚効果(オーラ)を与えることができます。
    オーラの強さと色は、属性の合計スコアとアセットのレアリティの度合によって変わります。
    (白、青、紫、オレンジ)
  • Speaker
    メッセージを表示(テキストバルーン)したり、メッセージを送信したりします。
    クエストを開始したり、プレイヤーにヒントを与えたり、他の場所で何かが起こるきっかけを作ったりするのに使用します。
  • Toggle Behaviour
    メッセージを受け取ったときの行動のオン/オフを切り替え、ゲーム開始時の初期状態を設定します。
    例えば、宝物に触れるまで敵が攻撃しないようにしたり、プレイヤーがボタンを押すまで台が待機するようにしたりします。
  • Victory
    イベントでプレイヤーのVictoryをトリガーします。
  • NFTImage
    NFTフレームを持つオブジェクトに、外部NFTマーケットの「OpenSea」内のNFT画像を表示することができます。

Tag(タグ)

タグを設定できます。

タグをつけると、他の行動からの紐づけをすることが可能です。

Asset information(アセット情報)

アセットの情報を確認することができます。

ゲームルールの設定

上部メニューにある「RULES」ではゲームのルール設定を行うことができます。

Welcoming Players(プレイヤーをお迎えする際の設定)

ここではゲームを行うユーザーに見せるオープニングを作ることができます。
ゲームの導入となるので重要ですね。ワクワクさせる設定を行いましょう。

  • Comera mode
    ゲーム開始時に流せるカメラの映像を設定できます。
    「Camera Welcoming」「Image Welcoming」の2種類が選択可能です。
  • Camera’s Target
    カメラがターゲットする対象を設定できます。
    「Avatar」「World Center」の2種類が選択可能です。
  • Distance to Camera
    ターゲットの位置からカメラまでの距離を設定することができます。
  • Assets Rsrities Count
    チェックを入れると、ゲーム開始時に各レアリティのアセットの数が表示されます。
  • LEVEL INFO
    オープニング画面に表示させるゲームタイトル・説明文を編集する項目です。
  • Level Name
    オープニングに表示させるゲームタイトル名です。
  • Description
    オープニングに表示させる説明文です。
    ゲーム開始前に大切なことを案内しましょう。
  • MusicName
    オープニングで流れる音楽を選択できます。
  • Display Objectives
    チェックを入れると、オープニングでプレイヤーの目的を表示することができます。

Quests(クエスト設定)

クエストではゲームを行うための目的を設定します。

Questsの右にチェックを入れてADD QUESTSを押すと下記画像のように項目が表示され、設定していくことができます。

  • QUEST DEFAULT(クエスト初期値)
    クエスト名を入れることができます。
    ここに入力すると、プレイヤー画面に表示されます。
    (2022.6現在、日本語の入力はできません。)
  • Description(概要)
    クエストの説明を入れることができます。
    クエストを開始した際に名前のすぐ下に表示されます。
    プレイヤーが迷わないよう、端的にわかりやすい内容を入れましょう。
    (2022.6現在、日本語の入力はできません。)
  • Unlock quest(クエストのアンロック)
    クエストがいつアンロックされるかを設定します。下記2項目から選択します。
    ①Auto Unlock・・・ゲーム開始時に自動的にクエストのロックを解除します。
    ②Requires Message・・・指定されたメッセージのロックが解除されるのを待ちます。
    ※尚、あくまでクエストができる状態に解除する項目だけでこれだけでは始まりません。クエストがいつ始められるかは次のLaunch questで設定します。
  • Launch quest(クエストの起動)
    クエストがいつ開始されるか設定します。下記2項目から選択します。
    Auto Launch・・・ゲーム開始時に自動的にクエストを開始します。
    Requires Message・・・指定されたメッセージが開始されるのを待ちます。
  • Quest Type(クエストの種類)
    クエストの種類を次の4つから選択します。
    ①Counter:要件がカウントされ、条件を満たすとクエストが完了します。
    ②Asset Death:特定のアセットを倒すとクエストが完了します。
    ③Timer:タイマーの条件を満たすと、クエストをクリアできます。
    ④Wait For Message:クエストのクリアにはメッセージを送ることが必要です。
  • Counter(クエスト攻略のための計算方法の設定)
    クエストの種類で「Counter」を指定すると出てくる項目です。
    「Collected Objects」「Deaths」2種類から選択します。
    ①「Collected Objects」・・・アセットを収集することでカウントされます。
    ②「Deaths」・・・アセットを討伐することでカウントされます。
  • Tag
    クエストの種類で「Counter」を指定すると出てくる項目です。
    「Collected Objects」・・・Collectible Componentの設定をしたアセットのTagを入力します。
    「Deaths」・・・Health Componentの設定をしたアセットのTagを入力します。
  • Amout
    クエストの種類で「Counter」を指定すると出てくる項目です。
    「Collected Objects」・・・集めるアセットの数を入力します。
    「Deaths」・・・討伐するアセットの数を入力します。
  • ASSET TO WATCH
    クエストの種類で「Asset Death」を指定すると出てくる項目です。
    ASSET TO WATCHをクリックすると、このワールドに設置されているアセットの一覧が表示されます。
    プレイヤーがアセットを討伐する対象をここで設定できます。
  • Seconds to wait
    クエストの種類で「Timer」を指定すると出てくる項目です。
    「残り時間(秒)」の値を入れられます。(デフォルトは30)
  • Goal
    クエストの種類で「Timer」を指定すると出てくる項目です。
    完了条件は以下の3種類から選ぶことが出来ます。
    ①Survive:プレイヤーの目的は「Seconds to wait」の間に死なないことです。プレイヤーが死亡した場合、そのクエストは失敗となります。
    ②Defend:プレイヤーの目的は「Seconds to wait」の間に「Asset to defend」に設定したアセットを防衛することです。そのアセットが死んでしまったら、そのクエストは失敗です。
    「Asset to defend」に設定するアセットは、このワールドに設置されているアセットの一覧がから指定をします。
    ③Message Needed
    クエストは「Seconds to wait」の間に「Message」を完了する必要があります。完了しない場合は、クエストは失敗です。
    完了させるべきMessageはその下部に表示されるプルダウンメニューの中から選択します。
    (Collect,Defeat,interact,Kill,QUEST DEFAULT COMPLETE,Stop,Trigger,Victory)
  • Message to receive
    クエストの種類で「Wait for Message」を指定すると出てくる項目です。
    設置したアセットに組まれたメッセージを「受け取るべきメッセージ」に設定し、それが完了することでクエストも完了します。

    下部に表示されるプルダウンメニューの中から選択します。(Collect,Defeat,interact,Kill,QUEST DEFAULT COMPLETE,Stop,Trigger,Victory)
  • Quest Completion
    クエストタイプの条件が完了すると、クエスト完了の条件が発生します。3つの中から選択します。
    ①AutoCompletion:クエストタイプの条件が満たされると、自動的にクエストが完了し、確認を待たずに終了します。
    通常、基本的なクエストに使用されます。
    ②RequiresMessage:クエストタイプの条件を満たしても、クエストを完了させるために特定のメッセージを待つことになります。複雑なクエストによく使われます。
    ③WaitForInput:クエストタイプの条件を満たすと、ゲームは「Enter」キーが押されるのを待ってクエストを完了します。通常、特定のクエストに使用されます。
  • Actions after completion
    クエスト完了後のアクションの設定です。3つから選択します。
    ①Nothing:クエストが完了しても何も起こりません。
    ②Send Message:クエストが完了により、設定したメッセージがすべてのものに送信され、新しいクエストを起動したり、特定の行動を起動したりすることができます。
    ③End Game:クエストが完全に終了し、プレイヤーはゲームに勝利してVictory画面へと移ります。

Victory(ゲームクリア設定)

ゲームをクリアした際に表示される画面を設定することができます。

  • Quests Completed クエスト完了数
  • Kills 敵アセットの討伐数
  • Deaths 死亡数
  • Time to Complete クエスト完了までの時間

「Ignore unstarted quests」にチェックを入れると、まだ開始されていないクエストの表示/非表示を切り替えることができます。

全てのクエストを表示するか、特定のクエストのみを表示するかここで設定することが可能です。

Defeat(ゲーム敗北時の設定)

ゲームに敗北した際に表示される画面をどのように表示するかを設定します。

  • Quests Completed クエスト完了数
  • Kills 敵アセットの討伐数
  • Deaths 死亡数
  • Time to Complete クエスト完了までの時間

Victoryの時と同様、「Ignore unstarted quests」にチェックを入れると、まだ開始されていないクエストの表示/非表示を切り替えることができます。全てのクエストを表示するか、特定のクエストのみを表示するかここで設定することが可能です。

GLOBAL PARAMETERS(世界設定)

上部メニューにある「GLOBAL PARAMETERS」ではゲーム内でプレイヤーが使用するアバターの設定など世界設定を行うことができます。

「GLOBAL PARAMETERS」をクリックすると「AVATAR(アバター)」「CAMERA(カメラ)」「CONTROLLER(操作)」「AMBIENCE(環境)」の4つのタブが表示されます。

AVATAR(アバター)

アバターは「Player’s Avatar」と「Custom Avatar」の2種類から選択します。
①「Player’s Avatar」The Sandboxの公式サイトから作成できる、
自分のアバターを使用してゲームをします。
②「Custom Avatar」VoxEditで作成したオリジナルのアバターを使用してゲームができます。

Settingsにある「Avatar Model」をクリックすると、アバター選択画面が表示されます。使用したいアバターを設定しましょう。

アバター選択後、アバターの名前も入力します。

CAMERA(カメラ設定)

ゲームで使用するカメラタイプを4種類の中から選択できます。

  • 3rd Person(3人称視点カメラ)※デフォルト
    プレイヤーの背後にカメラがある視点になります。
  • 1st Person(1人称視点カメラ
    プレイヤーの主観カメラです。
  • Angled(角度をつけたカメラ
    プレイヤーとの距離と角度を設定し、遠くから俯瞰するような視点になります。
  • TopDown(上からの見降ろしカメラ
    真上からのカメラになります。上からの回転も固定することができます。

CONTROLLER(操作)

プレイヤーのパラメータを設定する場所で、行動と構成要素の設定が行えます。

  • BEHAVIOR(行動設定)
    行動のスピードや攻撃ダメージ等のパラメーター設定ができます。
    アセットをアバターとしてプレイヤー設定した場合に、この項目をカスタマイズすることが可能です。
  • COMPONENTS(構成要素)
    例えばダメージを与えるブロックとそのダメージ力、回復を与えるブロックとその回復力など、プレイヤーに影響を与えることができる要素を設定できます。
    「Damaging Blocks」の「ADD+」を選ぶと、ブロックの一覧が表示されます。

Ambience(雰囲気)

ゲームの環境とBGMの選択が可能です。

  • SELECT LIGHTING 
    Noon(お昼)、Sunrise(日の出)、Night(夜)、Desert(砂漠)、Natural(自然)の5つの中から空と光の環境を選択可能です。
  • SELECT SOUND
    BGMを7曲の中から選択することができます。
    デフォルトは設定なしの状態です。

終わりに

以上がThe Sandbox,GameMakerの基本操作まとめでした。

項目はたくさんあって慣れるのは大変ですが、プログラミングなしに誰でもゲームができるとても魅力的なツールです。

ぜひみなさんも体験してみてください!