NHK「麒麟が来る」では後半の物語のメインになる、明智光秀が織田信長に仕えてから本能寺の変での謀反、そして最後を迎えるまでの舞台になった滋賀県や京都府にあるゆかりの地について紹介します。

明智光秀の足跡を追う一人旅や聖地巡礼はいかがでしょうか?
目次
明智光秀と近江地域の繋がりを知ろう
坂本城跡公園

1571(元亀2)年比叡山延暦寺の焼き討ち後、織田信長の指示で明智光秀が築いた「坂本城」があったとされる場所です。比叡山の監視を目的にしており、坂本城を拠点として近江国の平定を進めていきました。
1582(天正10)年の本能寺の変後、羽柴秀吉軍の攻撃により落城しました。城の本丸跡の前に石碑が建っており、湖岸の坂本城跡公園には明智光秀の像があります。
住所:滋賀県大津市下阪本3丁目1
交通:京阪電車松ノ馬場駅から徒歩25分
駐車場:約10台(無料)
明智光秀と丹波地域の繋がりを知ろう
丹波・亀山城(亀岡城)

織田信長の命により丹波攻略に乗り出した明智光秀が、1577(天正5)年頃にその拠点とするために築城したとされています。本能寺の変では、軍勢を引き連れて亀山城から出陣したとされています。
現在は宗教法人大本の本部があり、受付で希望すれば本丸付近の石垣などの見学が可能です。
住所:京都府亀岡市荒塚町内丸1
料金:高校生以上300円、中学生以下無料
時間:午前9時30分~午後4時30分(2020年2月4日〜2021年1月17日までは無休)
交通:JR嵯峨野山陰線亀岡駅下車徒歩約10分、京都縦貫自動車道亀岡IC下車約10分
福知山城

1579(天正7)年に丹波地方を平定した明智光秀が築城しました。
築城前は横山城という名前で福知山地域の土豪が居城していましたが、明智光秀がこれを攻め落として福知山城と名を変え、城下町も整備しました。

現在は福知山市郷土資料館になっており、野面積みの石垣は400年以上の経つ現在までその姿を保っています
五輪塔や石仏、灯篭など「転用石」も使われているので、石垣好きの城ガールは必見です。
住所:京都府福知山市字内記5
料金:大人320円、小中学生100円
交通:JR線福知山駅下車徒歩約15分、JR福知山駅から京都交通バスで5分
休日:火曜日、年末年始
谷性寺

明智光秀は寺の本尊である不動明王を崇敬し、本能寺の変の前に谷性寺で誓願をしたと言われています。
また、明智光秀が自刃の際に介錯をした家来によって明智光秀の首をこの寺へ運び葬ったと伝わることから、明智光秀の首塚があります。
初夏には門前に明智家の家紋である桔梗が約1万5000本咲き誇ります。

谷性寺の御朱印には桔梗紋が入っているので、御朱印ガールは要チェックです
住所:京都府亀岡市宮前町猪倉土山39
交通:JR嵯峨野山陰線亀岡駅下車→京阪京都交通バス猪倉下車徒歩5分
京都縦貫自動車道亀岡IC下車約15分
駐車場:駐車台数は4台と少ないので気をつけてください。
明智光秀の最後を知ろう
本能寺跡

1582(天正10)年6月2日の本能寺の変の舞台となった地に「本能寺跡」の石碑が建っています。
石碑に書かれている内容もよく見てみてください。「本能寺」とは書かれていません。これは、本能寺が何度も火災の経験をしているため、火が去るようにと願いを込めて石碑の字はヒが2つ使われている「能」の字ではない字体が使われています。
本能寺は豊臣秀吉の命により1589(天正17)年に別の場所に移転しています。
住所:京都府京都市中京区小川通蛸薬師元本能寺町
交通:阪急京都線大宮駅もしくは烏丸駅下車徒歩約10分
京都市営バス四条西洞院下車徒歩約5分
山崎合戦古戦場(天王山夢ほたる公園)

本能寺の変後、1582(天正10)年6月12日〜13日に明智光秀が羽柴秀吉と戦った山崎の合戦が行われたとされる地です。
天王山の戦いとも言われています。「天下分け目の天王山 山崎合戦古戦場」の石碑が建てられています。
山崎の戦いの際、明智光秀が本陣を置いた恵解山古墳(いげのやまこふん)も見ることができます。

天王山は山頂までが「秀吉の道」と呼ばれており、ハイキングコースになっていますよ
物事の勝敗を決める正念場の状況や運命の分かれ目にある状況のことを意味する「天王山」や、短い期間のみ権力を握ることを意味する「三日天下」という言葉は山崎の合戦に由来があると言われています。

また、大山崎町立大山崎中学校の正門横には山崎合戦古戦場の石碑が建てられています。
住所:京都府乙訓郡大山崎町字円明寺松田
交通:阪急京都線西天王山駅下車徒歩約10分
駐車場:駐車台数が3台と少ないので気をつけてください。
明智藪

山崎の合戦で羽柴秀吉軍に敗れた明智光秀は、居城である坂本城へ戻る途中に、小栗栖の竹藪で落武者狩りの農民に襲われ致命傷を負い、自刃をしたといわれています。
この地が明智光秀終焉の地、明智藪です。小さい石碑が建てられています。
住所:京都府京都市伏見区小栗栖小阪町本教寺寺領
交通:京都市営地下鉄東西線醍醐駅下車徒歩約15分、京阪バス小栗栖下車徒歩約5分
明智光秀の首塚

東山の町の路地裏に隠れるように小さな祠と五輪塔墓があります。これが「明智光秀首塚」です。

明智藪で自刃の際、遺言として知恩院にて灰にするよう家来に言い伝えていました
家来が明智光秀の首を落とし知恩院に向かっていましたが、日の出のために知恩院に行くのを諦めてこの地に首を埋めたと伝えられています。
首塚の表通りにある和菓子屋「餅寅」が首塚を代々守っており、家紋である桔梗紋の焼き印が入った「光秀饅頭」を販売しているので食でも歴史を感じみてください。
住所:京都市東山区三条通白川橋下る東側梅宮町474-23
交通:京都市営地下鉄東西線東山駅下車徒歩約5分、京都市営バス神宮道下車徒歩約3分
明智光秀の胴塚

明智光秀の胴体を埋めたあたりに「胴塚」があります。「明智光秀之塚」と記された石碑があります。明智藪からは約2kmの場所に位置しているので、明智藪から歩いて行くことも可能です。
住所:京都府京都市山科区勧修寺御所内町36
交通:市営地下鉄東西線小野駅下車徒歩約10分
旅行プランを作る前のアドバイス
今回紹介したスポットは公共交通機関の利用が便利な場所も多いため、忙しなくなりますが1日で訪れることは可能です。

自由にプランを組める一人旅だからこそできるね
ゆっくり1泊をするなら京都市内で1泊をすれば京都市内を拠点に行動できます。歩いて散策をすることになるので動きやすい服装で訪れてください。
「麒麟が来る」で注目されている場所ですので、明智光秀にまつわるお土産や飲食の場所もたくさんあります。
亀岡は毎年5月に「亀岡光秀まつり」、福知山は毎年4月に「福知山お城まつり」が開催されており、明智光秀にゆかりがある街として観光できますのでゆっくり訪れてみるのもオススメです。
まとめ
室町幕府末期〜戦国時代という情勢の変化が激しい時代を駆け抜けた明智光秀のゆかりの地について紹介してきました。

実際に訪れて明智光秀が築いた功績を五感で感じてみてください
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<参考資料>
明智光秀ゆかりの地をめぐる
岐阜・滋賀・京都 観光ポータルサイト
京都観光オフィシャルサイト
京都観光Navi
大山崎町役場
政策総務課 企画観光係