
今回ご紹介するのは、田舎から上京した女性の23歳〜40歳までの人生を描いたドラマ「東京女子図鑑」
三軒茶屋、恵比寿、銀座、豊洲…と、人生のステージごとに引っ越しを繰り返し、時には失敗もしながらアイテムを手に入れていく「東京コンプリートゲーム」のような生活を送る主人公・綾(水川あさみ)の変遷に注目です。
全部で10話あり、1話あたり20分程度のため、通しで観ても案外時間はかかりません。
- 将来的に上京しようとしている方
- 仕事に恋に頑張りたい方
- 男の選び方を学びたい方
- 女同士のバトルが好きな方
- 女性が活躍する映画が好きな方
あらすじ
秋田生まれの綾は田舎暮らしに辟易し、東京で生活することに強い憧れを抱きます。
他人が羨む人生にしたい、そう考える綾は、大学卒業後東京のアパレル会社へ就職。まるで東京をコンプリートするためのゲームのように、ライフステージごとに住む場所や交際相手を変え、人生のレベルアップを目指します。
綾の23歳から40歳までの生活を描いたこちらの作品。綾は最終的に、他人が羨む人生を送ることができるのでしょうか。
おすすめポイント
主人公・綾の軸のなさに共感できる
通常、映画やドラマの主人公は何らかの強い軸を持っています。プラダを着た悪魔のアンドレアは記者になるべく鬼上司に仕えますし、LALALANDのミアは女優になるべく頑張ります。
「他人が羨む人生にしたい」。これが綾の上京した理由です。
高田川
女性雑誌に掲載されているモデルの一ヶ月コーデのような特集を思い出してみてください。「今日は気になるあの人と恵比寿でデート❤️」とか、「週末に箱根旅行!」とか、「彼氏に指輪を貰っちゃった!」とかいうあれです。あの生活を綾自身も送りたいと切望。
かっこいいからという理由でアパレル会社に就職し、いけてる街だからという理由で住む場所を決めます。

こんな綾の姿に一部「イライラドラマ」と評されているけど、現実世界では綾のように自分の軸がない人の方が多いのではないでしょうか
「周りから良く見られたい」と、他人主義で生きる人々の気持ちや生き方を代弁しているのが綾なのだと思います。
登場人物の本心があけすけなのが怖面白い
このドラマの構成として、物語の合間に登場人物がカメラに向かって本心を語るシーンが多々あります。登場人物の辛辣な本音が垣間見えるのは面白いような怖いような気持ちになります。
例えば、綾が特別なデートに向けてドレスをリボ払いで購入した際の店員の本音。
リボ払いって町金の金利並みの利息がつくんですよ。見栄を張るには大きすぎる負担だと思いますけど。

それまで笑顔で接客していたのに、本音を漏らせば客を見栄っ張りだとほくそ笑む。恐ろしい…
また、綾は30歳を過ぎて結婚相談所に登録します。容姿は美しく、外資系高級ブランドに勤める綾の婚活は順調に進むかと思いきや、なかなかうまくいきません。結婚相談所の担当者は、そんな綾を見てこう本音を漏らします。
男性は一にも二にも女性の年齢を気にします。家庭を持ちたいという男性が女性に求めるものは、ルックスや社会的能力よりもまず生殖能力ということですよね。頑張ってキャリアを築いてこられたお嬢様達(結婚相談所の女性会員)には残酷かもしれませんが。それが現実なんですよ
高田川
もちろん実際には仕事もバリバリで恋愛もうまくいく女性もたくさんいます。一昔前とは異なり、ダブルインカムで家庭を築く夫婦もたくさんいます。私個人としても、この一言が正しいとは思いません。
片男波
東京で生活するイメージが具体的に想像できる
将来的に東京に暮らす予定がある方におすすめしたい見方ですが、ぜひとも「土地」に注目してご覧ください!
綾は上京直後に三軒茶屋に住み、女としてのステージアップをはかって恵比寿や銀座へ引っ越し、結婚後は豊洲のタワーマンションで暮らし…と、都内のあらゆるところで生活をする様子が描かれています。
高田川
恵比寿に住んでいればお洒落とか、銀座に住めばハイステータスとか…それだけ他の都道府県に比べて家賃や地価に格差があるということですね。
片男波

これから東京で暮らす方は、それぞれどのような街並みなのかを観察し、自分にあった土地を見つけてみるのもいいかもね
男性の選び方が参考になる
綾は3歳から40歳になるまでに、数人の男性と交際し、1人の男性と結婚します。
作中に出てくる男性の特徴は以下の通り。
- 年収とステータスをひたすら自慢する商社マン
- 来るもの拒まず、去る者追わずな不倫男
- 婚活本を参考に婚活女子受けするセリフを垂れ流す最低婚活男
- パトロンを見つけて生活を食つなぐヒモ系男子
高田川
あやは最初、会社の先輩で、優しくて一緒にいて落ち着く家族のような男性とお付き合いをしますが、「こんなの地元でも体験できる。私はこのために東京に来たんじゃない!」と別れてしまいます。
綾はいろんな男を渡り歩き、最終的にはこの男性とばったり鉢合わせするのですが、時すでに遅し…。

「最近男運悪い」とお悩みの方、ぜひ反面教師にして男選びの目を養いましょう!
女同士のバトルにスカッとする
スカッと系の話や、漫画のネット広告で出てくるような「女同士の争い」系のお話が好きな方へおすすめです。
本編ではいくつか女性同士の争いが勃発します。
- 合コン大好きキラキラ定時退社事務職OL VS 仕事大好きサバサバ系企画職OL
- 子持ちで苦労しながらも幸せそうなママ VS 子なしで自分の時間を楽しむバリキャリ
全ての争いがオチとともにすっきり完結するというわけではありませんが、見ていて面白いです。
ロケ地情報
三軒茶屋は「ほどよくおしゃれ、ほどよくダサい」
綾が秋田から上京して最初に住んだ街、通称「三茶」。

庶民的な商店街がある一方で、おしゃれなカフェや粋な居酒屋がある街だよ
本編でも「ほどよくおしゃれ、ほどよくダサい」と評されており、上京したての綾にもちょうどよい街でした。
渋谷駅まで電車で5分と都心へのアクセスも良好です。
恵比寿は「いつ脱いでも大丈夫」な女が歩く街

東京での生活や仕事にも慣れてきたころ、綾は憧れの街「恵比寿」へ引っ越します。
「恵比寿の女はいつ脱いでも大丈夫」と劇中で言われています。
高田川
恵比寿は三ツ星レストラン「ジョエル・ロブション」やショッピングモール「恵比寿ガーデンプレイス」があり、まさにハイステータスな街。
「花より男子」を筆頭に数多くのドラマや映画でロケ地となっています。
まとめ
上京、就職、社内恋愛、浮気、引っ越し、転職、結婚、離婚…女の一生をぎゅっとまとめたこちらの作品。

人生に悩む方もそうでない方も、ぜひご覧ください!