「世界五大美術館」と言われたとき、みなさんはすぐにどこか思いつきますか?
一般的には、
- 「メトロポリタン美術館」(アメリカ・ニューヨーク)
- 「ルーヴル美術館」(フランス・パリ)
- 「大英博物館」(イギリス・ロンドン)
- 「エルミタージュ美術館」(ロシア・サンクトペテルブルク)
- 「プラド美術館」(スペイン・マドリード)
の5つを指すのだそうです。
美術にそれほど詳しくなくても、これらの美術館の名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
これらの場所に行くのは大変ですが、今はWebが充実していて、まるで現地にいるかのようなバーチャルツアーや作品紹介をしてくれるのです。ほとんどのサイトは英語ですが、Chromeなどのブラウザの翻訳機能を使えば、日本語でも大体理解ができるものばかりです。
高田川

今回は、そんな世界五大美術館をWebで楽しめる方法をご紹介します
Web先進国ならではの膨大な公開内容に驚く!メトロポリタン美術館

ニューヨークの中心にあり、2つの分館を持つ「メトロポリタン美術館」は、ゴッホ、モネ、ルノワール、フェルメールなどの人気のヨーロッパ絵画を多数所蔵しているほか、近現代美術や東洋の美術など幅広い所蔵が魅力です。
こちらは早くからWeb上での情報の充実を試みていた美術館でもあります。

2017年には、なんと37.5万点の所蔵品の写真をWeb上で無料公開すると発表
さらにGoogleとの連携も発表し、「Google Arts & Culture」のサイトから膨大なコレクションを楽しむことができるようになっています。
また、YouTubeのチャンネル「The MET 360°Project」は、文字通り360°見える特殊なカメラで撮影された美術館内や庭の映像がおさめられており、YouTubeの映像を動かしながら旅をしているような気分を楽しむことができます。
「The MET Cloisters」と題されている、分館の「クロイスターズ」はニューヨーク郊外にあり、その歴史的な建物の雰囲気も素晴らしい場所。この映像での臨場感が特に楽しめるものとなっています。
メトロポリタン美術館 公式サイト(The Metropolitan Museum of Art)
パリの美しさと有名な展示物をいいとこどり!ルーヴル美術館

パリのランドマークと言えば、まずエッフェル塔かルーヴル美術館が出てくるくらいの有名な場所。
もともとは宮殿だったので、建物の豪華さにも圧倒されます。展示も、古代オリエント美術やイスラム美術などから現代美術にいたるまで、30万点以上の美術品を所蔵しています。

「ミロのヴィーナス」や「モナ・リザ」などは誰でも知っている作品ですよね
こちらでは、「YouVisit」というプラットフォーム上で、360°カメラによるバーチャルツアーを楽しむことができます。PCでも、スマホでも、その豪華な建物やギャラリーの様子を見ることができますよ。
また、公式サイトでは、所蔵品のデータベースがあり、作品名を検索すると写真と説明文が見られるようにもなっていますので、こちらも見ごたえがあります。
ルーヴル美術館 公式サイト (Museé du Louvre) ※日本語サイトあり
古代の遺産に思いをはせられる大英博物館

ロンドンにある、世界有数の規模を誇る博物館です。「美術館」という言い方はされていないのですが、「世界五大美術館」の中に入れられています。

主に古代の美術品が多く集められており、「ロゼッタストーン」「パルテノン神殿の彫刻」などが有名な展示品となっています
こちらもGoogleと連携しており、「Google Arts & Culture」で展示内容を見ることができます。古代の美術品が多いこともあり、展示内容からもエジプトやローマなどの歴史が学べる内容となっています。
ストリートビューで各フロアが見られるのですが、彫刻や建造物が中心の大英博物館だからこそ、展示されている姿が想像できる内容となっています。
大英博物館 公式サイト (The British Museum)
地図と連動して展示物がわかりやすい!エルミタージュ美術館

ロシアのサンクトペテルブルクにある「エルミタージュ美術館」。

エカテリーナ二世が集めたコレクションが起源となり、歴代のロシア皇帝が住んでいた王宮が美術館になったというゴージャスな建物が有名です
ロシアは現在でも日本から行くにはビザを取る必要があるため(観光目的であっても、ロシア大使館への直接の申請が必要)、五大美術館の中では、最も行くのにハードルが高い場所かもしれません。
高田川
館内の地図と対応する形でレオナルド・ダ・ヴィンチの「ブノワの聖母」やラファエロの「聖家族」などの名作もバーチャルツアーで体験でき、情報も見られる超大作となっています。
エルミタージュ美術館 公式サイト (The State Hermitage Museum)
見ていて飽きないヨーロッパ絵画の傑作続出!プラド美術館

主に12世紀から19世紀のヨーロッパ絵画を中心に集めている、マドリードのプラド美術館。

エル・グレコの「胸に手を当てた騎士」やゴヤの「黒い絵」シリーズなど、美術の教科書でも見たことがある名画がたくさん揃っていることで有名です
こちらはバーチャルツアーはないのですが、オフィシャルサイトの「The Collection」には見やすく名画が揃っています。作家名からも探すことができて、名画をすぐ探すことができると便利。この名画コレクションを見ているだけで時間が過ぎてしまいますね。
プラド美術館 公式サイト (El Museo del Prado)
まとめ
いかがでしたか?世界の五大美術館は、バーチャルでの体験も非常に充実していることがわかりました。
実際には行けなくても、名画、名作にアクセスすることができ、実体験に近い資料が揃っています。

家にいながらにしても楽しめる世界の五大美術館を、ぜひ楽しんでみてくださいね。