みなさん、こんにちは。
今回はVoxEdit(ボックスエディット)のアニメーターモードについて解説します。
VoxEditはThe Sandboxが提供しているボクセルアート制作ソフトです。
まだVoxEditをダウンロードされてない方や、基本情報を確認したい方は下記の記事を先にご覧ください。


VoxEditアニメーターモード概要
アニメーターモードはモデラーモードで作成したボクセルデータにアニメーションをつけることができるモードです。
メニューバー、スケルトンパネル、3Dワークスペース、タイムラインパネル、ライブラリーパネル、インスペクターパネルの6つの主要セクションで構成されています。

ライブラリパネルとインスペクターパネルはタブを押すことで切り替わります。右上にあるアイコンボタンで切り離すこともでき、ワークスペースのカスタマイズが可能。移動したりサイズを変更したりすることができます。
リグとは?

リグとはアニメーションを動かすためのコントローラーのようなものを指し、それを動かす仕組みづくりをリギングといいます。
リグを作るには、まずリグに取り付けるオブジェクトを用意する必要があります。
オブジェクトの事前準備
ライブラリパネル右上の3本の横線ボタンを押すと、新しいモデルを作るか、既にあるデータをインポートするなどの選択ができます。

今回は練習として、一から作ってみることにします。「新しいVXM」を選択し、名前を付けます。

「モデルの作成」をクリックするとモデラーモードに移行されます。
今回は例として、2×2のボックスを作ってみました。

保存後、左上の戻るボタンを押すとアニメーターモードに戻り、ライブラリパネルに作ったオブジェクトが掲載されました。

ライブラリパネルにあるオブジェクトを繋ぎ合わせてアニメーションを作ります。作りたい完成形に合わせてオブジェクトを作成・追加してみてください。
ノードの作成方法
スケルトンパネルから、リグ(アニメーションを動かすためのコントローラー)の構造を作り始めることができます。 構造は線で順番に結ばれていき、一つのアイコンがノードと呼ばれます。
Rootノードの左にある3つのドットボタンをクリック。「子ノードを作成」を選択します。

新しく作るノードの名前を入力します。

分岐するノードが複数作られることを想定し、わかりやすい名称にしましょう。
例では「1」としました。
Rootノードの下に1ノードが作られました。
子ノード左のドットメニューをクリックすると、さらにこの下に子ノードを作ることができます。

1ノードからさらにノードを作成したり、Rootノードから枝分かれして別の子ノードを作成することができます。
1ノードの下に3ノードを作り、それとは別の枝で2ノードも作ってみました。

オブジェクトをノードに設置する方法
オブジェクトをノードに取り付けるには、左クリックしたまま、Root以外のノードにドラッグするだけです。

ノード2に黄色のHEAD2、ノード3には緑色のHEAD3と名前を付けたオブジェクトを設置しました。


今回は3つのノードすべてに別のオブジェクトを設置しましたが、オブジェクトは同じ物を何度も使用することができます。ただ1つのノードは1つのオブジェクトしか設置することができません。
VoxEditアニメーション制作方法
前述で作成したオブジェクトを例にアニメーション制作方法をご紹介します。
メニューバーにある各ツールで、リグを構築していくことができます。
下記メニューバーボタンをクリックしてアクティブにすることで、ノードを選択・移動・回転ができます。

ノードの移動方法
「ノードを動かす」をオンにしてノードを選択するとピボットツールが表示されます。

動かしたい方向の矢印マークをクリックしながら動かすことで、ノードを移動することができます。

メニューバーのリグの表示・非表示切替ボタンを押せば、ノードと子ノードがどのように接続されているかを視覚化できます。

ノードの回転方法
「ノードを回転」をオンにしてノード選択すると、3つの方向に向いた輪が表示されます。

赤色の輪を60度反時計回りに動かしてみると、ノード3のオブジェクトが60度回転しました。

グローバルスペースの使い方
グローバルスペースをオンにしている場合、ノードを移動または回転させると、子ノードもすべて移動します。

ノード1を45度手前方向に動かすと、ノード2も同じように45度回転しました。

ローカルスペースの使い方
また、メニューバーをローカルスペースに切り替えると、ノードを単独で移動または回転させることができ、その子ノードは固定されたままです。
上記と同じようにノード1を45度手前方向に動かしましたが、ノード2は動いていません。

インスペクターパネルの使い方
インスペクターパネルを開くと移動と回転のツールで行った変形によって、値を変えていることがわかります。
先ほどと同じ回転をして確認しましょう。はじめはローテーションのZの値は0.0度ですが、

手前方向に45度移動させると、ローテーションZの値も45度に自動で変わりました。

インスペクターパネルの数値欄に直接入力することでも同じ回転や移動を行うことが可能です。
正確な位置の変更が必要な場合はインスペクターパネルの数値を入力した方がよさそうですね。
IKボタン(逆運動の有効化)
逆運動の有効化は、トップメニューの「IKボタン」で起動し、インスペクタパネルの下部でコントロールします。
メニューバーにあるIKボタンを押すと、赤い三角錐が表示され、ノード2が移動しました。

これにより、子ノードが親ノードを設定された範囲内で引っ張ることができ、より速く、より自然な流れのアニメーションが可能になります。

タイムラインの編集
タイムラインパネルでは、アニメーションを作成することができます。
最初のフレームは常にキーフレームが入り、すべてのオブジェクトの開始位置を示します。

時間を等間隔に分割して表記されており、その分割された時間の目盛りを「フレーム」と呼びます。24フレームは1秒です。

各ノード名の右にある3つのドットボタンを押すと、キーフレームを作成・選択・削除の選択が表示されます。

再生ヘッドを新しいフレームに移動させた後、「新しいキーフレームを作成」をクリックするか、オブジェクトを移動させるだけで、新しいキーフレームを作成することができます。
再生ヘッドを1秒程進めた後に、ノード1を移動させてみました。タイムラインに赤色のキーフレームが作成されています。

各ボタンで時間を進めたり、フレームを移動できます。一番左は再生ヘッド位置の時間とフレーム数が表示されます。

再生ボタンを押すとアニメーションが実行され、最後のキーフレームの後に自動的にループします。

終わりに
アニメーターモードの基本情報は以上となります。
アニメーションの複雑な動かし方やより詳細な説明はまた別の記事で上げるかもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました。

